税制なのか、予算編成なのか、教育なのか、医療なのか、年金なのかという質問をさせていただきましたが、一番多かったのが、やっぱり予算編成の改革です。小泉さんも遅ればせながら、道路特定財源であるガソリン税に着手していこうとしています。ガソリン税というのはガソリンの中に入っているんですね、だから日本のガソリンは高いんです。そのガソリン税を今は道路を作るためだけに使ってきました。このガソリン税とその道路特別会計というものがあったものですから、日本の道路というのはどんどん整備された。これは田中角栄さんが作った制度ですけれども、いままではそれなりに意味があった。そうしたことも含むみなさんたちの税金を何に使っていくか、何に使っていくのかというのが予算ですが、それがこの20年くらいずーーと公共事業というものに、コンクリートというものに、あるいはアスファルトというものに傾斜しすぎてきた。そのへんのところを改革していくというのが予算編成改革なんですが。そのことにやっと着手をしていこうという気運になっています。
僕は通産省にいました。通産省は予算の少ない省で、いつも建設省に予算をどんどん取っていかれてしまうんですね。そういうなかで、公共事業の配分は10年くらいまえから、ずっとおかしいなと思ってきましたが、やっと内閣で取り上げられつつあります。本当にこの予算編成の改革ということは、専門家、関係者の間では言われつづけて5年も6年もたっているわけです。しかしながら、今までもいいところまで行くと、いわゆる道路族、建設族という族議員が出てきて、建設省と一体となって、今は国土交通省ですが、国土交通省と建設族が一体となってこうした改革の芽がつぶされてきました。それどころか、この不況に名を借りた公共事業で、去年なんかは、普通は10兆円くらいの公共投資額なんですが、補正予算で2兆円くらいポーンと増やされているんです。そんな状況で、予算編成の改革はむしろ後退しているという状況です。そういう状況の中で予算編成改革のなかで、いわゆるコンクリート予算というものをどれだけ減らせるかという、本当に大事な問題です。大事な問題だけにみなさんもよく注目していただきたいと思います。
来年の予算からやれないということになってきていますから、実際の改革は再来年からになってしまうんですね。それはいかがかなという気がします。実は6月くらいから、来年の概算要求の大方針を決める、そういうシーリング閣議というのがあります。ここできちっとした大きな報告が出なければ、結局2年越しになってしまう。まさに小泉さんが、本当に改革をやるのかどうか。まさに従来の自民党の公共事業依存型の議員の抵抗を抑え込めるか。6月から7月の議論に小泉構造改革内閣の真偽が問われるということがいえるのではないかと思います。
それから、僕がうれしかったといいますか、やはりみなさまがたは世の中きちっと見ているなと思ったのは、予算編成改革を期待する方が47%にたいして、教育改革32%いらっしゃるんですね。やっぱり予算編成とともに、教育改革ということに対して、国民のみなさま、有権者のみなさまがたが非常に大事な問題だと思っておられるということを確認したことはすごくうれしく思っています。なぜならば、僕が政治の道を志そうと1月に最後ふんぎったところは、まさにこの教育というものを立て直すためには、やはり教育政策にきちっと従事しなくてはいけないということでした。もちろん私もNPOなどで、色んな新しい人づくりの活動はこの5年くらいやってきたわけです。しかし1600万人くらいいる小、中、高校生の将来を、NPO活動だけでなかなか今のところ難しい。そうするとやはり公教育というものをきちっと立て直していかないと、日本の子供たちに明日はない。それをやるためには教育行政、教育法制、教育予算、そうした政策に自ら携わらなくてはならない。ということで、永田町に行かざるを得ないという決心をさせたんです。これからの僕のライフワークとして、この教育の問題、もちろん学校教育だけじゃなくて、日本人全体の可能性を引き出すという意味での教育改革、僕に言わせると「学習革命」です。「学習革命」ということを僕のライフワークにしたいと思ってきたわけです。
しかしながら、僕が非常に懸念してましたのは、今回の自民党総裁選で、財政の話あるいは予算の話、景気の話というのはさんざんぱら議論されていましたが、教育の話が全く議論されていない。私は金子郁容先生の下で3月まで助教授をやっていたわけですが、まさに金子先生達が一生懸命取り組んできた教育改革国民会議が出来たのはわずか1年前です。1年前に小渕さんの時にできて、森さんが引き継いで、国民的な課題だったわけです。そして今回の国会も「教育国会」と銘打たれていたにも関わらず、教育の議論がまったくなされなかった。そういうことで、政治の主要課題の中から教育がもう消えてしまったということを心配していたのですが、やはり多くのみなさんが、教育の問題が大事だと思っている。そういった声をこれから私が代弁して、もう一度教育の問題をこの国の一番重要な課題に据えなおしていくということをやっていきたいと思っています。すずかんは前回経済問題のところでも言いましたが、<コンクリートから人へ>の予算移行を標語に訴えていくつもりです。
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