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第9回は東京都議選の小泉バブル【2001年6月29日】
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みなさん、どうもお久しぶりです。この間6月24日に東京都議会議員選挙がありまして、なんとその都議会議員選挙の期間中はホームページを更新してはいけないというのが公職選挙法にありまして。私はこの公職選挙法、一刻も早く変えていかなくてはいけないと思いますが、まあ悪法といえども法でございますから、都議会議員選挙の期間ホームページの更新をやめておりました。そういう意味で、みなさまお久しぶりです、ということです。今日はクエスチョンで、「期待すること」ということで、なんと第1位「小泉内閣」。そして第2位「参議院選挙」。しかも小泉内閣が30%で、参議院選挙が27%です。ここまで期待を集める参議院選挙というのは戦後無いんじゃないか、というくらいの盛り上がりを見せています。私が驚いたことはイチローよりも参議院選挙の方が期待が高いということで、大変ビックリしました。
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それでは、早速都議選の結果でございますが、みなさまがよくご存知のように、自民党の圧勝でした。まあ本当に、よくもここまで勝ったというくらいです。「小泉バブル現象」と私はあえて命名してしまいましたけれども、まさに「小泉バブル現象」が6月24日の都議選だったと思います。これなかなか根強いバブルですけれども、あまりにもこのまま行きますと、はじけたときが怖いなと思います。欧米のジャーナリストなんかと話してみますと、「通常民主主義は良くて65%というのがアッパーだ」「それを超えちゃうというのはもうファッショだ」なんてことを言う人もいます。現に憲法改正の国民投票というのは3分の2、66%ですから、この民主主義の国では、3分の2というのは絶対多数と言っているのですが、これを超える状況というのは、ほとんど想定されないんですね。想定をされないことが起こっているのだから、そのうちはじけざるを得ないのかな・・・。はじけてしまうのはいいんですけれども、せっかく盛り上がった国民の政治への期待というものが一挙に薄れていってしまわないかと、そのことが心配です。
今、「suzukan通信」というのを、出会わせていただいた、直接私が名刺交換をさせていただいた方にお出ししております。もしも、この「suzukan通信」を読みたいという方がいらっしゃいましたら、メールをお送りいただければ通信を出させていただきたいと思います。その「suzukan通信」でも申し上げました。政党とはなんなのか?党首のファンクラブではないんだ。政策をきちんと提案し、それを実現する、そのための独立した人々の集まり、グループが政党だと思っていますから、この自民党、まさに小泉ファンクラブとなっておりますが、それはいかがなものかなと思います。まあ、もちろんワイドショーによって政治が身近なものになったというそのことはいいのですが、いつまでもワイドショーでは困るわけです。別にミッチー、サッチーの騒ぎと、田中真紀子外務大臣と鈴木宗男の議論、口論が同じレベルで取り上げられているような気がします。かたやロシアを、4島返還するのか、2島返還するのかという歴史に残る重大な議論を、本当は外務委員会というのはしているはずでありまして、そのことが同列に扱われているということに非常に危惧を感じているわけです。
私は今回、21世紀、新世紀になったことを機に、政治の世界を志したわけですが、そのことも「suzukan通信」に書きました。その理由は何かということを一言で申しますと、「義を見てなさざるは、勇なきなり」。義、まさに正義ということですね。昔は私も巨人の星とか見てましたし、ウルトラマンとかタイガーマスクとかいろんな漫画がありましたが、色々あっても必ず最後は正義が勝っていたわけです。最近「正義」という言葉が非常に古びた言葉になってしまいましたが、やはりどの時代でもこの「義」「正義」というものが必要だというふうに思います。そのことが色んなところで、壊れている、失われているという実体を未定ながら、何もしないというのは「勇」まさに「勇気」がないという諺があります。まさに今、いろんな意味での「義」が、「大義」も失われています、「正義」も失われています。そして私は13年間霞ヶ関にいました、2年間慶応大学にいまして、まさに日本の政治、日本の今の政策作りの中心から、「義」というものが失われている。おそらく一番肌身で実感した者の一人ではないかと思います。そのことを知ってしまった以上、やはり自分の人生の損得というものを超えて、いろんな障害はあるかもしれません、壁はあるかもしれません、勇気をもって、少しでも自分の今まで、せっかく人に無い経験をさせていただきました、それから素晴らしい人脈に恵まれました、お友達にも恵まれました、そうしたご恩返しを少しでもやっていくのが勇者ではないかと思って今回挑戦をさせていただいております。
政治というのは、税金をお預りして、あるいは命をお預りして、それをどうするかというのを決めるわけですから、そこがワイドショーとは違うわけです。みなさんは毎日のようにガソリン税、消費税、たばこ、酒、税金を納めているわけです。その集め方、使いみちを決めるといのも、これまた政治でありますし、一旦危急存亡のことあれば、まさに命をお預りするというものが政治でありました。そこのところが今の政治体制でどうなのかなあ、と非常に疑問に思います。特に私は政策面で言うと、コンクリートから人にみなさんの税金を取り戻していきたいということを考えています。今、東京都民で申し上げますと、一人あたり100万円もの税金を国に、国税だけで、100万円もの税金を納めていただいています。その使いみちを、今は地方に9割持っていかれているわけですね。そしてその地方に持っていかれたものの大半が、公共事業に消えていくという、本当に東京に住む方々の税金というものが巻き上げられている、しかもそのことがずっと放置されてきたということに、たいへん納得のいかない思いがあるわけです。それをまずみなさんの、東京のもとにもどしていきたい。そして生活の不安とか、人づくりの文化というものに使っていきたい。
それから、もう一つ政治というのは、市場原理だけで片がつけば政治というのは要らないわけです。市場原理では解決が出来ない問題をきちっと解決していくそのために政治があるわけです。私はそういう意味では2つ大きなことを申し上げます。ひとつは市場という土俵に上るまでの、まさに相撲部屋で全ての人が自分を磨く、あるいは自分を磨きつづけていく、そこのところはやはり市場が解決できない、きちっと社会が、政治が解決して行かなくてはならないと思っています。そして、土俵生活を終えて引退される、その後のまさにセイフティーネットといわれいてるところについても、やはりきちっと政治というか、社会というものが面倒を見ていかなくてはいけない。こうした点で、全ての自分を磨きたい方に、学習権と私は呼んでいますが、学ぶチャンスを作っていきたい。それから全ての人に生活の安心を取り戻していきたいということをやっていきたいと思っています。
私がもう一つ申し上げたいことはですね、この5年間くらいシンクネット(Think
Net)ということを言ってきています。それはどういうことかというと、今までは政治家というのは政策を出す人だと、まあそのことはもちろん引き続き重要なことなのですが、そうではなくて、政治を専門として職業として携わる者が気が付いていない問題、あるいは問題認識が甘い問題というのは世の中にいっぱいあるわけであります。そうした様々な現場、現場でどういう問題が起こっているのか。そうした現場から、まさに草の根から上がっていく問題意識、あるいはその問題を解決するための知恵も、机上の空論で解ける問題以上に、やはり現場に問題解決の知恵があります。そうした老若男女の知恵と経験というのを集めながら、しかも単発で議論を終わるんではなくて、ずうっと議論を継続的に積み重ねていく、これがデリバラティブ・デモクラシーともいうわけですが、そうした政策形成、問題の発見、そして政策の形成議論というのを重ねていくときに、従来の役人と秘密にされた情報だけのシンクタンク的な政策形成じゃなくて、まさに多くの人たちがオープンで、オープンなヒューマンネットワークをオープンな情報でもって議論を積み重ねていくシンクネットというものを今までも提唱し、地方政治のレベルでは、藤沢市とか札幌市とかがそのことを実践することが既にできました。
このことを国政レベルの問題で始めたのが、昨年来行われております教育改革国民会議において、コミュニティスクール構想というものを金子郁容先生と一緒にやらさせていただきました、それが先駆けです。私はシンクネット的な政策形成スタイル、システムというものを国政の場に実現していきたいというものが、是非やりたいことなわけであります。とくにこの最近のワイドショー的な政治というのを見てみますと、市民お一人お一人の地道な議論、ちゃんと現場に根ざした、ムードだけではない、イメージだけではない、リアリティのある地道な議論ということを今こそ積み上げていくことが必要だと思います。そういう意味でのシンクネット活動ということを、これからみなさんと共に始めていきたいということで、ThinkNetを始動させました。コーナーを始動させましたので、是非多くの方々にご参加いただきたいなと思っております。
で、このThink Netの編集者、エディターでありチェアマンである、進行役には、今の日本の社会学者で、もっとも若手ナンバーワンの旗手といわれている大澤真幸さんにお願いをいたしました。教育問題と、それから日本の安心ですね、福祉とか介護とか環境、年金あるいは男女共同参画という日本の安心について、教育と日本の安心についてのコーナーの進行をお願いしました。それから最近話題の構造改革というコーナーを設けまして、これには国際大学グローコムの渋川修一さん。渋川さんは私の元で、色んなシンクネット運動、活動の補佐をしてくれた人でありますが、渋川さんには構造改革という問題についてThink
Netを始めてもらいたいと思います。いずれにしても、本当にタックス・ペイヤー(Tax
Payer)のみなさん、ようするにワイドショーのオーディエンス、聴衆ではなくて、タックス・ペイヤーとしての市民のみなさんの地道な活動がこのThink
Netから生れていけばなあと言うことを心から祈念しています。
そのことを通じて、結局私が最後やりたいことは、人が人をきちっと尊敬する、人が人を尊敬できる社会作りということをやっていきたいと思っております。お互いに尊敬するためには、きちっとした議論のなかで、是は是、非は非ということで、きちっと批判をしたり、あるいはしかったり、あるいは評価したり、誉めたりというのをやっていくことが尊敬につながるんではないかと思います。それで、次週のクエスチョンは、みなさんがリスペクトする、尊敬する日本人はだれかというクエスチョンを作っていきたいと思いますので、みなさんよろしくお願いいたします。
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