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 憲法調査会  平和主義と安全保障

2004年03月03日 


○会長(上杉光弘君)

 ただいまから憲法調査会を開会いたします。
 日本国憲法に関する調査を議題といたします。
 本日は、「平和主義と安全保障」のうち、「憲法と国際法、国際連合」について、参考人から御意見をお伺いした後、質疑を行います。 《一部略》

 〜中略〜

○鈴木 寛
 今日の大沼参考人の御発言、御意見というのは、基本的に私も相当程度の部分について賛成をする立場でございます。
 ただ、一点だけ補足といいますか、恐らく大沼参考人もそういう御趣旨でおっしゃったんだと思いますが、先ほどから少し話題になっております政治家は宗教家ではないという発言は全くそのとおりだと思いますが、恐らく真意は、政治家は宗教家でないのと同時に官僚でもないということを付け加えておく必要があるのではないかと思います。
 何が言いたいかと申しますと、私も元々国家公務員でございましたが、国家公務員といいますのは、与えられた憲法の枠組みの中で現実的な問題対応を後追い的に処理をせざるを得ないという立場にあるのが国家公務員だというふうに思います。私たち政治家は、正に、与えられた憲法ではなくて、我々が憲法自体をきちっと議論をし、そしてそれを作り直す、そのことが、国家公務員には絶対できなくて、政治家に与えられた権能と義務であるということを再確認をさせていただきたいと思いますし、それから、起こってしまった現実を後追い的に処理するというのではなくて、十二分に現実を踏まえながらも、やはり理想というものを勘案しながら、しかし現実に立脚した正に宗教家と官僚の両方のこの理想と現実というところをいかに知恵と力と汗を振り絞って前進をしていくかと、そして新しい社会を創造をしていく、それが我々の任務ではないかということを確認させていただきたいと思って御発言をさせていただきました。
 以上でございます。


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