すずかんMAGAZINE NO.24 「若い仲間たちが統一地方選快勝!」
2003.04.30 


皆さん、ご無沙汰しております。やっと統一選が終わりました
(足立区をのぞく)。東京6区の衆議院補欠選挙、そして全国各地の
市区町村の首長・議員選挙で、民主党の候補、そしてスズカンの仲間を
各地で応援をしていただきましたみなさん、ありがとうございました。

とりわけうれしいことに、民主党ないしは無所属から立候補していました
私スズカンの若い仲間は、東京都の渋谷区、世田谷区、中野区、江戸川区、
豊島区、調布市、国分寺市、千葉県の市川市、兵庫県の芦屋市、西宮市、
大阪府の寝屋川市などの地方議員選挙で、ほぼ全員当選いたしました。特に、
渋谷では第一位と第二位を独占、中野・江戸川・市川・芦屋でもトップ当選、
西宮も第二位、国分寺も第三位となりました。2年前の秋の葛飾区、
昨年の町田市の2つのトップ当選に引き続いての快挙です。
ここまでの快挙は、正直、私も予想していませんでした。ひとえに、
皆さんのおかげです。いずれも政治とは無縁だったけれど、今まで、
それぞれの分野でまっとうにがんばってきた若者が、私たちと出会って、
今後は、地域のために、まっとうなことを、まっとうにやっていこうと確認し、
そして、そのことを純粋・真摯に伝えさせていただいたことが、この成果に
つながったのかなあと思っていますが、これからよく考えてみたいと思います。

この選挙戦で、私が、応援に回る各地で訴えてきたことは以下のとおりです。
すなわち、

1.まず、選挙に行ってください。なぜなら、みなさんにとって大切な公立の
学校・幼稚園・保育所の運営、介護保険制度、老人福祉施設整備、
環境リサイクルなどは、地元の自治体がその事業主体です。
その最終決定権者たる首長や議員を選ぶ選挙ですから、もっとも
生活に関係が深いからです。

2.これからは、本格的な地域主権の時代です。今回は21世紀初の
統一地方選挙ですが、現在、中央省庁から地方自治体に権限の移譲が
されています。特に、この4年間は、コミュニティ・スクール構想、教育特区
制度などによって、教育内容などに関する決定権が地域の学校現場に
委ねられていきます。また、介護保険制度も、その運用改定は地域が
主導しなければなりません。そうした制度改正をどのように利活用するかは、
地元自治体の判断にかかっていますから、知恵と才覚のある首長・
議員を選ばなければならないのです。地元政治家の資質によって、
地域間格差はどんどん開いていきます。

3.さらに、地域が決めることとなる予算額が大幅増額します。今までは、
霞ヶ関のヒモ付きで地方自治体に来ていたお金が、地方予算のかなりの
部分をしめていましたが、今後は、国からの税源と財源がかなり地方に
移譲され、自由になる予算額が飛躍的に増大します。その最終決定の場が
地方議会ということになります。

4.こうした環境の変化によって議員の役割が一変します。20世紀は
利権をいかに分捕ってくるかが議員の多くの仕事でしたが、これからは、
陳情上手ではなく、問題解決能力の高い議員が求められます。地域の
個別具体の問題に対して、役所と民間企業とNPO・市民ボランティアなど、
あらゆる関係者を巻き込んで具体的に地域の問題を解決していくコミュニティ・
プロデューサーが議員ということになります。

以上の視点をきちんと共有していただける方が、かなり増えてきたのが、
われわれの仲間の快勝に?がっているのだと思いますが、一方で、
投票率がさらに下がってしまいました。都内でいえば、いずれも5割を
大幅に下回っていることがとても気がかりです。この点は、まだまだ、
がんばらねばなりません。

このように政治離れが進むなか、今まで政治とは無縁だった若者が、
スズカンの回りから、公の仕事に関心をもってくれて、そして、
勇気をもって果敢に挑戦してくれたことは光明です。しかし、これからが
大変です。それぞれの地域で多くのご期待をいただいた彼ら・彼女らが、
実際に活動を実現していかなければなりません。いろんなところに
まだまだ抵抗勢力は待ち構えています。さらなる皆さんの応援が必要です。
これからもスズカン・ネットワークは、新しいコミュニティ・プロデュース活動を
各地で展開していきます。引き続きのご支援、お願い申し上げます。