6‐1 日本のITをアジアに
Ⅰ 日本が世界に誇る通信技術
日本はIT先進国として、世界をリードしています。光ファイバの普及率も世界トップクラスです。光ファイバを含むブロードバンドの料金も、群を抜いて世界最安です。 ITを支える技術でも、日本は世界に貢献しています。 光ファイバの核となる技術は日本人によるものですし、携帯電話の分野でも、LEDバックライトやモーターなど、日本の町工場が世界シェアを持ってます。 古くから上下水道・道路網が整備されており、軽薄短小の工業製品に絶対的な強みを持つ日本が、いま光ファイバ網の構築や、それを支える技術力で世界をリードしています。 しかし、ITの世界は、日進月歩です。欧米との、厳しい国際競争に、いかに勝ち、生き残っていくかを情報通信政策の柱にすえなければなりません。 そのことが、日本のユーザーが、世界で最先端の技術に支えられた情報サービスの恩恵にいち早く浴することができ、日本経済全体の競争力、医療・教育などの充実などに直結します。
Ⅱ アジアは世界最大の通信市場になる
そして、現在情報通信の分野で急成長しているのが、アジア諸国です。 特にインドと中国は、経済発展とともにネットワークインフラの整備を推し進めています。 中国のインターネットユーザー数は、2006年末時点で日本の人口を超えて1億3700万人に達し、半年間で1500万人というスピードで増加しています。 しかし、その普及は沿岸都市部に限られ、情報通信網を本当に広げるべき内陸農村部は、いまだその恩恵を蒙ることができずにいます。 そこで日本の情報技術を使い、ネットワークを構築できれば、中国にも、日本にとっても、大きなプラスとなります。
また、IPを用いた新たな基幹ネットワークとしてのNGN(Next Generation Network)と、さらに、モバイルと融合したFMC(Fixed Mobile Convergence)に注目が集まっています。 現在、各国が独自に開発しているNGNの標準化(共通化)を進めている段階ですが、各国の利害が対立している状況です。 ここで、中国や韓国と連携し、アジア共通のNGNを作り上げます。これにより、アジア諸国の距離はぐっと近くなり、より緊密な友好関係を築くことができます。 また、アジアNGN構築において日本がイニシアチブをとり、アジア諸国に協力をすれば、アジア全体に日本の情報技術が広がり、アジアにおける日本の存在をさらに高めることができます。
日本が主導権を握り、アジア全域をつなぐ情報ネットワークシステムを構築します。
・日本の情報技術における強さを担う研究者の育成に努めます。
・情報技術の開発・ネットワーク構築を、アジア各国と協力して行います。